阪神の大山
野球の日本代表「侍ジャパン」は3日から強化試合の「ENEOS侍ジャパンシリーズ2018」で豪州と対戦する。3日はナゴヤドーム、4日は京セラドームでいずれも午後7時から開始。稲葉篤紀監督(45)が初めて年齢制限のないフル代表で臨む試合になる中、ともに23歳の阪神の大山悠輔と広島の西川龍馬両内野手ら、若手を組み込んだ。
今回の28人は主力と若手の「混成侍」になった。DeNAの筒香ら中核の選手を呼ぶ一方で、2年後の東京五輪を見据えた若手枠も設けた。最たる例が、プロでは初めて日の丸のユニホームを着る大山になる。
稲葉監督、トラ大山は「国際大会向き」
白鷗大から入団2年目。昨季は新人ながら4番も任され、75試合出場で打率2割3分7厘、7本塁打、38打点。1軍実績でいえば見劣りするが、2月に稲葉監督が視察したキャンプ中の実戦2試合で計6安打と打ちまくった。指揮官は「追い込まれても簡単に三振しない。初球からどんどん振っていけるのも国際大会向き」と評価し、招集を決めた。大山は「身が引き締まる思い。自分のプラスになるように」と意気込む。
大山は本職の一、三塁に加え、昨秋から二塁と遊撃にも取り組み、複数ポジションを守れる強みがある。稲葉監督は2008年北京五輪を選手として経験しているが、メンバーは24人だった。「五輪は選手が少ない中でやらないといけない」と言い、起用に幅を持てる選手を求めている。
コイ西川「いろんな選手に話聞きたい」
昨年11月の「ENEOS アジア プロ野球チャンピオンシップ」に出場した若手からの昇格組もいる。その時は24歳以下または入団3年目以内という制限を設け、ほかにオーバーエージの3人で構成した。そこからは、セ・リーグ2連覇中の広島で三塁の定位置をつかみかけている3年目の西川らが、昨年に続いて選出された。初のフル代表の西川は「いろんな選手に話を聞きたい。勉強です」。
ベイ浜口は左肩の違和感で離脱
投手では昨秋からの昇格組の日本ハム・堀らが実力を試される。若手にとっては東京五輪への第一関門だ。DeNAの浜口は、左肩の違和感のため登板しないことが2日発表された。
3日は、日本は千賀(ソフトバンク)、豪州はブラックリーが先発する。(伊藤雅哉、藤田絢子、井上翔太)
【投手】
松井(楽)、則本(楽)、高梨(楽)、田島(中)、東浜(ソ)、岩崎(ソ)、※千賀(ソ)、※山崎(D)、今永(D)、浜口(D)、石崎(神)、堀(日)、田口(巨)
【捕手】
小林(巨)、田村(ロ)、※甲斐(ソ)
【内野手】
田中(広)、※菊池(広)、西川(広)、浅村(西)、外崎(西)、今宮(ソ)、大山(神)
【外野手】
松本(日)、※柳田(ソ)、上林(ソ)、※筒香(D)、秋山(西)
※は1月23日に先行発表された選手