レースへの抱負を語る清水宏保さん
長野冬季五輪のスピードスケート金メダリスト、清水宏保さん(44)がドライバーとして自動車レースに挑戦することになった。ネッツトヨタ東京は1日、今年のレース活動についての記者会見を行い、出席した清水さんが「また『清水選手』と呼ばれるのがうれしいです」と再び戦いの場に戻る喜びを表現した。
出場を予定しているのは「ヴィッツレース」の関東シリーズ5戦で、初戦は5月の富士スピードウェイの予定だ。
ヴィッツレースは、トヨタのヴィッツ1車種だけで競うワンメイクといわれるレース。エンジンの改造などは認められておらず、アマチュアレーサーが市販車で出場できる「参加型レース」だ。清水さんはネッツトヨタ東京の270号車のハンドルを握る。
「ずっとやってみたかった」と清水さん。以前から自動車レースに関心があったという。昨年、北海道・十勝スピードウェイで行われたヴィッツレースに出場し、予選4位、決勝6位の成績を残した。
「スケートに比べ、モータースポーツは持久系の体の使い方をしなきゃいけない。初戦までに体を絞って体重を60キロ台にしたいですね」とやる気満々だ。
1月には、違うカテゴリーの自動車レースにフィギュアスケートの元五輪選手・小塚崇彦さんが出場することが発表された。直接対決はないが、清水さんは「向こうはフィギュア。僕の方が速いでしょう」と笑って話した。(有吉正徳)