世界選手権を日本勢で初めて制し、表彰台の中央に立つ高木美帆=AP
スピードスケートの世界選手権第2日は10日、アムステルダムで2種目が行われ、女子は平昌五輪で金、銀、銅メダルを獲得した高木美帆(日体大助手)が4種目合計166・905点とし、男女を通じて日本勢で初めて総合優勝を果たした。
名前の由来は「風のままに進むんだ」 高木美帆の快挙
前日を総合首位で折り返した高木美は、2日目最初の種目、1500メートルで1分58秒82をマークして1位。トップで迎えた最終種目の5000メートルは4位に踏みとどまって逃げ切った。過去6度優勝のイレイン・ブスト(オランダ)が総合2位。菊池彩花(富士急)は総合7位だった。
4種目総合で争うこの大会は、女子は500、1500、3000、5000メートルを滑走。男子は500、1500、5000、1万メートル。各距離のタイムを500メートルあたりに換算し、合計ポイントの少なさを競う。例えば500メートルで40秒なら40点となる。
日本勢は過去、1990年に女子の橋本聖子、95年と97年に男子の白幡圭史がいずれも2位に入ったのが最高だった。
これとは別に、短距離世界一を決める世界スプリント選手権は2日間で500、1000メートルを2度ずつ滑って総合得点で争う。昨季、小平奈緒(相沢病院)が日本女子初の総合優勝を果たした。