鹿児島県大崎町で1979年に男性(当時42)の遺体が見つかった「大崎事件」で、検察当局は、殺人罪などで懲役10年が確定し服役した原口アヤ子さん(90)らの再審開始を認めた福岡高裁宮崎支部の決定を不服として、特別抗告する方針を固めた。関係者への取材でわかった。
特別抗告は高裁決定に対して憲法違反か判例違反を指摘することが必要で、期限は今月19日。
関係者によると、福岡高裁宮崎支部が再審開始を認める主な根拠とした事故死の可能性を指摘する弁護側の法医学鑑定について、検察は、判例で再審に必要とされる「新規、明白な証拠」には当たらないと主張するとみられる。
12日の福岡高裁宮崎支部決定…