引退を表明した無良崇人(中央)。浅田真央さん(右)から花束を受け取り、舞さんと3人で出演するアイスショーの会見に臨んだ
バンクーバー五輪フィギュアスケート銀メダリストの浅田真央さんが16日、低価格な入場料で主に地方都市を巡るアイスショーを開くことを発表した。
フィギュア特集 Kiss and Cry
浅田さんは「見たことがないという方に多く来てほしい」と語り、「お求めやすい価格になっています」と報道陣の笑いを誘った。昨年、浅田さんが主演したショーは大阪と名古屋であり、入場料は一番安い席で8千円、高い席で2万2千円だった。今回のショーは今年5月から11月まで、新潟、長野、北海道、茨城、埼玉、山梨、福島、神奈川、福岡、広島の10カ所で開催される。入場料は最も高い席で7500円、安い席は3500円以下に抑える予定だ。
浅田さんは「子どもたちに将来の夢や目標を与えられたらいい」。共演する姉の舞さんは「高いと家族で行けないという声をいただいた。家族で見に来た子に、フィギュアをやってみたいと思ってもらえたら」と語った。
無良「結弦滑り終え、役目終えたと思った」
フィギュアスケート男子の無良崇人(洋菓子のヒロタ)が16日、浅田さんのアイスショー発表の会見に出席し、「(羽生)結弦が平昌五輪のショートプログラムを滑り終えた時点で役目を終えたと思った」と引退決意の経緯について語った。昨年の全日本選手権で3位となり、五輪の補欠だったため、不測の事態に備えて練習をしていた。共に五輪を目指していた元選手の父・隆志コーチには、会見前日に「本当に今までありがとう」と伝えたという。無良は世界選手権に3度出場し、2013年大会の8位が最高。五輪には出場できなかった。今後はプロスケーターとして活動し、指導者としての勉強も始めるという。「(平昌で)男女ともいい演技で快挙を成し遂げてくれ、僕たちがやりたいこと(普及活動)にいい影響を与えてくれる」。浅田さんから「励まし合う仲間だった。お疲れ様」と言葉をかけられて花束を受け取った。