日本相撲協会の臨時評議員会後に会見する池坊保子議長=4日午後0時48分、東京・両国の国技館、嶋田達也撮影
日本相撲協会は4日、東京・国技館で、元横綱日馬富士の傷害事件を巡って臨時の評議員会(池坊保子議長)を開き、理事で巡業部長である貴乃花親方(元横綱)の理事解任を全会一致で決議した。協会の理事が解任されたのは初めて。協会側は処分の決定を貴乃花親方に電話で伝え、親方は「分かりました」と話したという。貴乃花親方は同日付で役員待遇委員に降格となり、鏡山親方(元関脇多賀竜)が部長を務める指導普及部の副部長となった。
協会は昨秋の巡業中に起きた問題を協会に報告せず、危機管理委員会の調査に非協力的だった貴乃花親方の行動を問題視。先月28日の臨時理事会で理事から解任して降格させる意見をまとめ、臨時評議員会に提案していた。理事の選任・解任の権限を持つ評議員会は外部の有識者ら7人で構成。この日は2人が欠席したが、議決に加わらない池坊議長以外の4人全員が解任に賛成した。
記者会見に臨んだ池坊議長は貴乃花親方について「暴行問題に対して報告義務を怠り、危機管理委員会の調査への協力を拒否しました。公益法人の役員としては考えられない行為で、忠実義務に大きく違反している」と話した。
貴乃花親方は2月に予定される…