大関昇進の伝達式後、会見に臨む栃ノ心(左)。右は春日野親方=2018年5月30日午前9時51分、東京都墨田区の春日野部屋、藤原伸雄撮影
正式に大関昇進を果たした栃ノ心。30日の昇進伝達式では「親方の教えを守り、力士の手本になるように、稽古に精進します」と決意を述べた。その後の記者会見でのやりとりは次の通り。
栃ノ心が新大関 ローマ字で覚えた口上「力士の見本に」
どすこいタイムズ
――大関昇進、おめでとうございます。
栃ノ心(以下、「栃」)「ありがとうございます」
――いまの心境は。
栃「すごくうれしいですね。(初場所で)優勝したうれしさと、こういう(大関昇進の)うれしさが2回目ですね」
――相当汗もかいて、表情も緊張していたが。
栃「緊張してました。昨日から(口上が)言えるかどうかなと。ずっと勉強してて、結構緊張しました。眠れたんですけど、5、6回くらい起きて、頭の中で何回も何回も勉強しました」
――どんな思いを口上に込めたのか。
栃「どうしても自分の気持ちを言いたくて。親方にちょっと反対されたのもあったんですけど、どうしても『親方』(という言葉)を入れたくて。私がまだ18歳になる前に日本に来て、日本語も全然知らなくて、相撲も知らなくて、本当に親方がゼロから教えてくれたので。どうしても『親方』を入れたかった」
――「稽古」という言葉も入れた。
栃「これからも頑張って稽古に精進して、力士の皆さんが自分のまねする、それくらい頑張りたいということです」
――口上の出来は。
師匠の春日野親方(以下、「師匠」)「最高だよな」
――百点満点か。
栃「はい」
――口上は親方と2人で決めた…