貴乃花部屋のホームページを更新した貴乃花親方
大相撲の貴乃花親方(元横綱)が貴乃花部屋ホームページ(HP)で自身のメッセージを17日付で更新した。元横綱日馬富士による傷害事件の被害者で弟子の十両貴ノ岩(事件当時は幕内)の現状をつづり、3月の春場所での土俵復帰をめざしている意向も記している。
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HPの「貴乃花親方からのメッセージ」と題するコメントが更新されるのは昨年4月以来で、10月に起きた傷害事件以降も投稿されていない。
冒頭で「このたびは、私の弟子である貴ノ岩が受けた暴行事件に関して、皆様をお騒がせし、ご心配おかけしていることに対して深くお詫び申し上げます」と謝意を示している。
さらに、けがの影響で九州場所を全休し、現在行われている初場所も休場している貴ノ岩について、「ようやく体を動かすことができるようになり、地道なリハビリを続けております」「貴ノ岩は未来ある青年であり、力士です。これから本人に未来を切り拓(ひら)かせるためには、今回の事件を乗り越え、精神的肉体的な懸念を克服し、後遺症の恐怖にも打ち勝たなければなりません。そのための指導は、惜しむことなくして参ります」と記している。
日本相撲協会は、貴ノ岩が事件の被害者であることから、初場所を全休しても幕下に転落させず、十両にとどめる救済措置を取ることを決めていた。その際の条件となっていた診断書は、場所前に、貴乃花部屋から提出されている。
今後について貴乃花親方は、「私としましては、当面の目標を三月場所での土俵への復帰と定めておりますが、医師の指導の下、本人の心身両面での快復状態を見ながら判断していきたいと考えております」とし、3月の春場所に貴ノ岩を出場させる意欲を見せ、「これまで皆様方に多大なる励ましのお言葉を頂戴(ちょうだい)いたしましたことに、厚く御礼を申し上げます。今後につきましても、温かく見守っていただければ幸いでございます」と結んでいる。