韓国と北朝鮮は29日午前、南北軍事境界線上の板門店の北側施設「統一閣」で、4月末に予定されている南北首脳会談の準備のため閣僚級の南北高官協議を始めた。文在寅(ムンジェイン)大統領と金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が初めて会う会談の日程や議題について調整する。
韓国から趙明均(チョミョンギュン)統一相、北朝鮮からは祖国平和統一委員会の李善権(リソングォン)委員長をそれぞれトップとする代表団が出席。李氏は「80日余りの間にかつて北南関係で経験したことがないようなことが起きている」と述べ、今年に入って南北対話が続いていることを歓迎した。韓国大統領府関係者は「日程は今日結果が出る可能性が高い」としている。首脳会談前の開設で南北が合意している緊張緩和のための首脳間のホットライン設置についても、具体的に詰めるとみられる。
韓国は首脳会談では、米朝首脳会談を視野に入れて非核化問題を進展させたい考えだ。正恩氏は中国の習近平(シーチンピン)国家主席との会談で「段階的な措置をとれば非核化の問題は解決できる」とし、非核化に条件をつけた。まず南北が議題をめぐって認識を近づけられるかが最初の試金石となる。
29日、中国共産党の楊潔篪(…