近畿大の入学式でギターを手に校歌斉唱に参加するつんく♂さん(中央)=1日、大阪府東大阪市、波多野陽撮影
近畿大(大阪府東大阪市)の入学式が1日に開かれた。卒業生の音楽プロデューサー、つんく♂さんによる恒例の「ド派手」な演出で、新入生7200人を歓迎した。
ミラーボールが新入生を出迎え、在学生によるグループ「KINDAI GIRLS」が歌と踊りで盛り上げた。がんで声帯を摘出しているつんく♂さんは、ギターを抱えて校歌斉唱に参加した。ドラマの主題歌などで知られるシンガーのBeverly(ビバリー)さんも、つんく♂さんが作詞作曲した歌を披露した。
つんく♂さんは祝辞をスクリーンに映し、「時間はあっという間にすぎていきます。アドバイスは一つ。『今すぐ将来の自分を計画する』です。ここで抜け駆けしないでいつするんだ!」と激励した。
式典後、KINDAI GIRLSが新入生と保護者らに近大マグロのすしを振る舞った。グループが発案し、約85万円の費用をクラウドファンディングで集めたという。
総合社会学部1年の三森颯太郎(そうたろう)さん(18)は「予想以上の盛り上がりでコンサートのよう。友達ができるかと不安な時期に、勢いがついた」と語った。