花巻東―大阪桐蔭 七回裏大阪桐蔭1死一、二塁、代打俵藤の2点適時打で二塁走者横川(手前)に続き、一塁走者根尾が生還=池田良撮影
(1日、選抜高校野球 大阪桐蔭19―0花巻東)
動画もニュースも「バーチャル高校野球」
選抜の日程・結果はこちら
試合詳細はこちら
マスク越しに狙っていた。一回無死一、二塁。大阪桐蔭の捕手小泉は「ここは絶対バントでくる」。
だが、簡単にさせる気はない。タイミングを外す狙いで、エース柿木にスライダーを要求。打者がバントを空振りし、飛び出した二塁走者を素早い送球で刺した。1死一塁に。後続にも安打を打たれたが、このプレーのおかげで失点は免れた。「本当に助かったし、うれしかった」と柿木。
これで流れをつかむと、打線は一、二回だけで9点を奪い、一気に試合の大勢が決まった。花巻東の佐々木監督は「悔やまれるのは一回。点を取れれば競り合いに持ち込めると思っていたけど、すべてが一回で決まってしまった」。19―0というスコアの陰に、小泉の好送球があった。
◇
○西谷監督(大) 「一回のピンチを抑えたことでリズムができた。19得点よりも8回のうちの6回で得点できたことがよかった。無失策も収穫」
○柿木(大) 一回に3安打を浴びたが二回以降立ち直る。「立ち上がりは反省点。投球時に上体が前に突っ込む悪い癖を修正できたのはよかった」