クロード・モネ「草上の昼食」と水谷豊さん=2018年4月13日午後、東京都美術館、山本倫子撮影
ロシアを代表する美術館の屈指のコレクションを紹介する「プーシキン美術館展――旅するフランス風景画」(朝日新聞社など主催)が14日、東京都美術館(上野公園)で開幕するのに先立ち、13日に内覧会があった。音声ガイドを担当した水谷豊さんも訪れ、「画面の中に吸い込まれそうな作品ばかり。『良い旅』ができる展覧会ですね」と話した。
フランス文化の影響を強く受けたロシアには、多くのフランス絵画が残されている。今回は、プーシキン美術館の所蔵品のうち、フランス近代風景画に絞り、65点を展示する。
モネ「草上の昼食」、ルソー「馬を襲うジャガー」のほか、ロラン、ブーシェ、コロー、ルノワール、セザンヌ、ゴーギャンら巨匠の作品がそろう。
水谷さんは音声ガイドの収録時から、「『草上の昼食』が楽しみ」と話していた。「モネが印象派前夜の26歳というみずみずしい感性で描いた作品をこの目で見たい」という理由からだった。実際に対面すると、「写真では分からなかった、才能にあふれたタッチを感じることができました。木漏れ日が気持ちよさそうですね。木々のざわめきが聞こえ、仲間たちのパーティーに私も参加しているようです」と感激した様子で話した。
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展覧会は7月8日まで。月曜休館(4月30日は開館)。午前9時30分~午後5時30分(金曜は午後8時まで)。一般1600円、大学生・専門学校生1300円、高校生800円、65歳以上1千円。中学生以下無料。公式サイトは、
http://pushkin2018.jp/
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