翌日の対局を前に、安宅住吉神社の弁慶像の前で握手する佐藤天彦名人(右)と羽生善治竜王=2018年4月18日午後、石川県小松市、小川智撮影
佐藤天彦(あまひこ)名人(30)に羽生(はぶ)善治竜王(47)が挑戦している第76期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛、石川県小松市など協力)の第2局が19日、小松市の旅館「辻(つじ)のや花乃庄(はなのしょう)」で始まる。第1局で敗れた佐藤名人は3連覇へ向け巻き返しを、羽生挑戦者は名人復位とタイトル通算100期達成を目指して連勝を狙う。
将棋名人戦のタイムライン
両対局者は18日、小松市に到着し、源義経と弁慶が逃避行中に危機を乗り越えたとされる「安宅(あたか)の関」と縁深い安宅住吉神社を訪ねた。報道陣に対し、佐藤名人は「第1局は敗れたが、内容は良かったと思うし、ファンから大変な反響もいただいた。第2局もしっかり頑張りたい」。羽生挑戦者は「石川県は将棋が盛んな場所。地元のファンに喜んでいただけるような中身の濃い一局を指せたら」と述べた。同日夜には会場となる旅館で前夜祭があり、ファンら約130人が参加した。本局には地元の粟津温泉が開湯1300年を迎えた記念の意味もこもる。
対局は持ち時間各9時間の2日制。佐藤名人が先手番で19日午前9時に始まる。立会人は中村修九段(55)が務める。(佐藤圭司)
対局の模様、朝デジで随時
対局の模様は朝日新聞デジタル(http://www.asahi.com/)で随時お伝えします。棋譜は有料の名人戦棋譜速報(
http://www.meijinsen.jp/
)でも見られます。
現地の大盤解説会は、2日目の20日午後2時から終局まで、石川県小松市の「こまつドーム」で。解説は杉本昌隆七段(49)、聞き手は石本さくら女流初段(19)。入場料2千円(高校生以下は千円)。
第2局は、全国各地でも一斉に大盤解説会が開かれます。朝日新聞社、毎日新聞社の共催となった第66期から、より多くの人に名人戦の魅力を知ってもらうために始まりました。ほとんどの都道府県にプロ棋士が派遣されます。後日開かれる場所も。日時などの詳細は日本将棋連盟のホームページ(
http://www.shogi.or.jp/
)へ。