関学選手らへの謝罪を終え、会見する日大アメフト部の内田正人監督=2018年5月19日午後3時37分、伊丹空港、筋野健太撮影
アメリカンフットボールの日本大と関西学院大の定期戦での反則プレーを巡り、日大の内田正人監督は19日午後、大阪府内で報道陣の取材に応じた。一問一答は次の通り。
日大の内田監督が辞意表明「責任は全て私に」 アメフト
特集:日大アメフト部違反行為
まず私としましては、関西学院大学のみなさまに謝罪をしてから、報道のみなさまに対して話をするというつもりでいました。誠にお騒がせしました。申し訳ございません。
一連のこの問題はすべて、私の責任でございます。関西学院大学のみなさまにもお伝えしましたが、日本大学アメリカンフットボール部の監督を辞任いたします。そして、弁解もいたしません。すべてこの一連の問題は私の責任でございます。誠に申し訳ございません。以上です。
――今日、どこで、誰に対して、どういう謝罪をされたのか。
出席者に関しましては、関西学院大学のみなさまのご迷惑になる可能性がございますので、これはちょっとお許し願いたい。
――謝罪内容は。
すべて一連の問題は監督である私の責任ということで謝罪いたしました。
――タックルは、誰の、どういう指示で行われたのか。
それは、関西学院大学から質問状がまいっておりますので、我々も真摯(しんし)に受け止めまして、調査して回答させていただきたい。
――すでにご自身の指示ということは否定されていますが、それについては。
すべて私の責任ということで。ゲームがあるということは、試合が行っているということは、監督の責任だと思っております。
――ご自身の指示ということは改めて否定されますか。
それは関西学院大学への文書でもって回答いたします。(関東学生)連盟に対しても、真摯(しんし)に努めたいと思います。
――公の場に出てくることが、ここまで遅れたことについて。
報道のみなさまには本当にご迷惑をおかけしましたが、我々は、私は、まず関西学院大学に直接お会いして、直接謝罪するということがまず大事だということで、いままで時間的にご迷惑をおかけしました。それは誠に申し訳ないことでした。
――辞任の決断の時期は。
問題が起こった時点で、やはり、若い学生の将来のために、私が辞任して新しい日大をつくっていかなくてはならないということで、最初からそういう考えはございました。ですけれども、関西学院大学に直接おわびしないと。その前に私が辞任してしまいますと、誠意がないということになりますので。まず、関西学院大学におわびを。そのあとの辞任ということで考えています。
――学生に説明は。
まだしていません。
――社会問題となっていることについては。
これは私の責任でございます。ですからもう弁解もいたしません。もうおわびをするだけでございます。
――監督が選手に「1プレー目で壊してこい」といった指示をしたという表現(報道)が複数あるんですけれども、これについては監督、実際あったのかどうか、いかがでしょう。
文書でお答えするということです。
――現状はお答えできない。
はい。あまりにも大きな、いろいろな、何というんですか、ネットなどで書かれていることをちょっといま、処理しきれないもので。それを我々精査しまして、関東学連、関西学院大学に答えようと思っています。
――選手が退場になった後に、とがめるようなそぶりがなかったように見受けられた。それについては。
それも、わたくしの判断の悪さということで、ご批判は受けます。
――反則をとがめなかったのは確かなのですか。
はい。私はそのときは注意はしていません。
――なぜ注意しなかったのか。
それはもう、わたくしの責任だと思っています。
――どういったことで注意をしなかったのか。
大事なことですので、将来のアメリカンフットボールの練習、教育ということにも関係しますので、連盟の方、関西学院大学の方にお答えしようと思っています。
――反則した選手と話は。
本人は正直言って、SNSで非常にたたかれているので、僕の感じだと、非常に気持ちの上でめいっているんじゃないかなという印象です。
――今回の一連の騒動で、アメフトのイメージダウンという声がある。
辞任するんですが、フットボールの良さというのは変わらず、関係者、そして見る方も持っていただきたいと思いますし、それを挽回(ばんかい)するのも我々の使命だと思っております。
――反則を犯した選手が、一部で退部するという話があったが。
私のところには、まだ連絡が来ておりません。
――きょうの謝罪は関学側には受け入れられたのですか。
それは関学さんが判断することで、私が受け入れられたのかなというのは、おこがましいことだと思っております。すべて関学さんの判断にゆだねようと思っております。
――時間にして何分くらいお話をしたのか。
それは内容とか出席者、関学さんの方も、私の口からはちょっと言えないです。
――監督以外のスタッフの入れ替えというのは。
それは、すべて私の責任ですので、そういうことはまだ考えていません。
――日大の今後の活動は
いまコーチらと話して、どうやっていけばいいかということを、慎重に話し合っています。