ガーナ戦に向け、調整する(左から)乾、大島、原口=長島一浩撮影
サッカー・ワールドカップ(W杯)に出場する日本代表は30日夜、ガーナと国際親善試合(横浜・日産スタジアム)を行う。4月に就任した西野監督が初めて指揮する試合は、代表メンバーをガーナ戦の26人からW杯に臨む23人に絞り込む選考の場ともなる。W杯メンバーは、翌31日の午後4時に発表される。
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2018ワールドカップの試合日程
西野監督は、29日の記者会見で「明日の試合だけで、23人を決めるつもりはない。主力選手の状態は決して悪くなく、ある程度メンバーの枠組みを決めている」と断言した。長谷部や吉田らの従来の主力のメンバー入りは濃厚だ。
ガーナ戦については、「本大会はこれでいくという空気をつくれる試合にしたい」と話した。W杯を想定し、西野監督が導入した3バックを試すとみられ、21日からの合宿で主力組だった槙野、山口、原口らが名を連ねそうだ。
これまでの主力で、けがを抱える選手もいる。28日までの練習で、足首を負傷していた岡崎や今月上旬にけがから復帰した香川は、戦術練習に参加した。一方で右太ももを痛めている乾は、ボールを使った練習に加わらなかった。西野監督は「試合から遠ざかっている選手、けがから復帰した選手もいるので、チェックしたい」。交代枠などを使って各選手の状態を見極める見通しだ。
ガーナ戦の交代枠は6人。W杯メンバー入りの当落線上にいる若手にとっては、アピールのチャンスは限られそうだ。(堤之剛)