スイス戦の前日練習に臨む香川(右)と本田=2018年6月7日午後、スイス・ルガノ、関田航撮影
世界レベルの守備にどう立ち向かうか――。サッカーの日本代表(世界ランキング61位)は8日(日本時間9日午前2時)、スイス・ルガノでスイス代表(同6位)と親善試合を戦う。7日の会見で日本の西野監督は「どこまで球を保持できるか、トライしたい」と語った。
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スイスはW杯欧州予選のB組で、欧州王者のポルトガルと勝ち点で並ぶ2位。プレーオフで北アイルランドを破り、4大会連続11回目のW杯出場を決めた。
イタリア1部のユベントスからイングランド1部アーセナルへの移籍が決まったDFリヒトシュタイナー、アーセナルのMFジャカら欧州の強豪で主力をはる実力者がそろう。今月3日にはスペインと親善試合を戦い、1―1だった。西野監督は「前からのプレスなど、組織だった守備のレベルは高い」。
指揮官は4月の就任以降、ハリルホジッチ前監督が取り組んだ縦に速い攻撃に、パスをつないで球を保持するスタイルを加えようとしている。攻め手を増やすことで好機を広げる狙いだ。
日本はW杯の1次リーグ第3戦で、スイスと同じ欧州勢のポーランドと戦う。スイス戦がその参考になるかと聞かれた西野監督は「仮想ポーランド戦ではない」ときっぱり。思い描くのは、W杯初戦で当たるコロンビア。個人技を生かした攻撃に加え、組織的な守備にも定評があるからだ。
日本は今年に入って3試合で計2点しか奪えていない。何としてもゴールが欲しい状況で、FW武藤(マインツ)は自らに言い聞かせた。「まずは守備で全員がプレスをかける。泥臭くやるからこそ、自分たちの攻撃が出来る。そこをはき違えずにやりたい」(清水寿之)