ヨドバシカメラマルチメディア梅田のバーベキューグリル売り場=2018年5月18日、大阪市北区
夏休みがだんだん近づいてきました。キャンプやバーベキューに繰り出すつもりの人も多いのではないでしょうか。最近のバーベキュー(BBQ)グリルには、単に肉を焼くだけでない工夫が凝らされています。
きりとりトレンド 話題の商品を紹介
JR大阪駅前の「ヨドバシカメラマルチメディア梅田」には約30種のBBQグリルが並ぶ。毎年、3月から7月にかけてが最もよく売れるという。
近年は手ぶらでキャンプやBBQを楽しむレンタルサービスが充実し、店頭での売り上げは落ちているかと思いきや「販売は右肩上がり」(担当者)。レンタルなどで一回使ってみたら、欲しくなったという人が多いという。
かつては、BBQには煙はつきもので、服や体にもニオイがつくのが当たり前だった。肉の脂やタレが炭などの火元に落ち、煙となって立ちこめるのが主な原因だが、最近ではこうした煙が出にくいグリルが人気を集めている。
炭やガスの火元部分をカバーで覆い、脂などが直接落ちないように工夫したものだ。自宅の庭先でも近所に気兼ねせずにBBQが楽しめる。
たき火との「二刀流」ができる商品も人気が高い。耐久性の高いステンレスなどの素材を使い、薪(まき)をくべて燃やすことができる一方、炭を入れて網を載せればBBQグリルになる。
グリルを選ぶ際、気をつけたいのが大きさだ。「日本バーベキュー協会」の下城民夫会長は「小さくて失敗する例が多い。ジャストサイズと思ったものより、一回り大きめがおすすめ」と指摘する。
小さいサイズだと頻繁に肉や野菜を載せなくてはならず、慌ただしいBBQになる。大きめを使えば半面に炭を寄せて肉を焼き、残りの半面に焼き上がったものを置くこともできる。「焼くのはスライス肉か大きな塊肉か、移動は車か電車かなど、事前に使い方を考えて購入してほしい」(下城会長)という。(岩沢志気)
お手入れしやすいガス式
ウェーバーの「キャンプQ(Q1250)」はお手入れがしやすいガス式の製品。肉などの脂が火元に落ちにくいようバーナー部分が覆われ、煙が出にくいのが特徴だ。ふたつきで、ローストビーフやピザ、パンなどを焼くこともできる。4万2890円。
火力調整らくらく
ハーフェレジャパンの「ロータスグリル」も、炭を入れる部分を肉などの脂が落ちないようカバーで覆って煙が出にくくしている。単3乾電池で動くファンが空気を直接炭に吹き付け、火がつきやすい。送風量の調整もでき、火力調整も簡単だ。1万7860円。
バーベキューもたき火も
スノーピークの「焚火(たきび)台Lスターターセット」は、バーベキューもできるたき火台だ。厚さ1.5ミリのステンレスを素材に使い、アルミなどに比べて耐久性に優れる。バーベキューに使うには別売りの台と網の購入が必要。台と網込みで3万8664円。
簡単に炭の継ぎ足し
ロゴスの「eco-logosaveチューブラル/G80L」は、炭を置く火床が左右にスライドでき、炭の継ぎ足しが簡単にできる。炭の火力が落ちてきたら付属のフックを使って火床を焼き網に近づけることで、炭の節約もできる。1万3932円。
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ヨドバシカメラマルチメディア梅田の担当者のおすすめ商品から選びました。価格は税込みで、同店の5月18日時点
ランキングベスト5
①「キャンプQ(Q1250)」(ウェーバー) 4万2890円
②「eco―logosave チューブラル/G80L」(ロゴス) 1万3932円
③「クールスパイダーステンレスグリル」(コールマンジャパン) 6320円
④「焚火台Lスターターセット」(スノーピーク) 3万8664円
⑤「ファイアーディスク」(コールマンジャパン) 5220円
※ヨドバシカメラマルチメディア梅田の4月の売り上げランキング。価格は税込みで同店の5月18日時点のもの。「焚火台Lスターターセット」の価格は別売りの台や網を含む。(きりとりトレンド)