ヤクルトの小川
(10日、プロ野球交流戦 ヤクルト9―5オリックス)
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雨が激しく降り続いた10日のオリックス戦。昨秋に右ひじを手術したヤクルトの小川が制球良く今季自己最長の7回を投げ、1失点で2勝目をつかんだ。「球自体が良くなってきた。自信にしたい」。交流戦の勝率5割以上を確定させ、9年連続の負け越しという不名誉を阻止した。
「交流戦が始まる前は不安があったけど、1試合1試合必死に戦っている結果」。今季から古巣に戻った宮本ヘッドの本音だろう。何しろ、昨季の交流戦は開幕から1分けを挟んで10連敗を喫して最下位。今季はリーグ最下位で交流戦に入り、パ・リーグの餌食になるのを恐れていたとしてもおかしくない。
それが2戦目から7連勝。8日のオリックス戦で快進撃は止まったが、その後も2連勝。リーグ3位タイながら、交流戦は9勝2敗で単独トップに立つ。
好調なチームを支えるのは投手陣だ。今季のチーム防御率は4点台だが、交流戦だけなら2・70と12球団トップ。2年目の中尾、ベテラン近藤、抑えの石山でつなぐ「必勝リレー」が整ってきたのが大きい。田畑投手コーチにも手応えがある。「先発投手が試合を作れている。後ろが安定してきたから。中村もよくリードしている」。交流戦は残り7試合。先発投手がどれだけ粘れるかに、球団初の最高勝率がかかっている。(笠井正基)
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○小川監督(ヤ) 交流戦の勝率5割以上が確定。「まだ7試合残っている。5割を目指しているわけじゃない」
○バレンティン(ヤ) 試合前の打撃練習を休み、3ランなど5打点。「けがはしていない。100%力を出すだけ」
●田嶋(オ) 雨の中、制球が定まらず、四回途中、被安打7、6四球で8失点。「試合を作れず、申し訳ない」