任天堂のブースには、ポケモンなどの新作ソフトを体験しようとする人が大勢集まっていた=現地時間2018年6月12日午前11時18分、米ロサンゼルス、中村光撮影
世界最大級のゲーム見本市「E3」が12日(日本時間13日午前)、米ロサンゼルスで始まった。ゲームにかかわる企業が全世界から200社以上集まり、ブースを構えている。今年は新型ゲーム機の発表は無く、新作のソフトに関心が集まっている。14日まで。
任天堂は、ニンテンドースイッチのソフトを多数展示。目玉は11月に発売予定の「ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ」と「Let’s Go! イーブイ」だ。ブースにはオープンと同時に多くの人が集まり、新作ソフトを体験していた。
カプコンは、人気ゲーム「バイオハザード」で、過去の作品を下敷きに制作したプレイステーション4(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)など向けの新作を公開した。
E3は「エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ」の略称で、1995年に始まった。米国のゲーム業界団体ESAが主催する。もともと業界関係者の商談の場だったが、昨年からは、一般のゲームファンにも公開されるようになった。
一方で、インターネットを通じて直接、ゲームファンにアピールすることが可能になっていることから、ブースの出展を見合わせる企業も出ている。家庭用ゲーム機「Xbox」シリーズを手がける米マイクロソフトや、米ゲームソフト大手のエレクトロニック・アーツ(EA)は、会場近くで自前のイベントを開き、E3会場での出展を見合わせた。
日本からは、ゲーム機の任天堂とソニー、ソフトメーカーのカプコン、スクウェア・エニックス、スマホゲームのガンホー・オンライン・エンターテイメントなど、10社以上が出展している。(ロサンゼルス=中村光)