サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会で、日本は初戦でコロンビアを下し、2大会ぶりの1次リーグ突破に向けて一歩前進した。16強入りできれば、日本勢のW杯出場試合数の最多記録が生まれる可能性がある。
これまでの単独1位はイタリアなどで活躍したMF中田英寿の10試合。日本が初出場した1998年フランス大会に21歳で全3試合にフル出場。02年日韓大会は1得点を挙げるなど日本初の16強入りに貢献し、06年ドイツ大会を含めて、3大会で記録した。
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【特集】2018ワールドカップ
今回のW杯で3大会連続となるGK川島永嗣、DF長友佑都、MF長谷部誠、FW本田圭佑、FW岡崎慎司の5人は、中田に並べるチャンスがある。19日のコロンビア戦にそれぞれ出場し、通算8試合。2002年日韓大会などで活躍したMF稲本潤一(札幌)の2位に並んだ。
5人は苦楽をともにしてきた。下馬評を覆して16強した10年南アフリカ大会で4試合、かつてない期待を集めたが1次リーグ敗退に終わった14年ブラジル大会で3試合に出場。19日のコロンビア戦は川島、長友、長谷部がフル出場で勝利に貢献。途中出場の本田はCKで決勝点をアシストし、岡崎も終盤に出た。
2018ワールドカップの試合日程・結果
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出場時間も歴代1位は中田英の894分。川島、長友、長谷部の3人は1次リーグの残り2試合にフル出場できれば、中田英の記録を塗り替えることになる。
他の国・地域を見ると、W杯最多出場試合数は、優勝4度(西ドイツ時代を含む)を誇るMFマテウス(ドイツ)が5大会で積み上げた25試合。今大会に出る選手で最も多いのは、22日現在で2試合に出たMFマスケラーノ(アルゼンチン)の18試合。5大会連続出場でマテウス、GKのカルバハル(メキシコ)の最多記録に並んだDFマルケス(同)が、23日の韓国戦に出ればこちらも18試合になる。(勝見壮史)