半世紀以上にわたって東京都高校野球連盟の事務局に勤める横山幸子さん=2018年6月26日、東京都渋谷区の都高野連、辻健治撮影 第100回全国高校野球選手権記念東・西東京大会(朝日新聞社、東京都高校野球連盟主催)は7月1日、東京都新宿区の神宮球場で開会式がある。数多くの好勝負や名選手が生まれた大会の歴史を写真で振り返りつつ、50年以上にわたって都高野連の運営を支えてきた事務局の横山幸子(ゆきこ)さん(76)に節目の夏への思いなどを聞いた。 過去最多700試合をライブ中継 バーチャル高校野球で全試合中継の大会も 夏の甲子園、歴代最高の試合は? 投票ベストゲーム 長野県上田市で育った横山さんは高校卒業後の1960年、兄を頼って上京した。百貨店やNHKのアルバイトなどを経て、61年に知人の紹介で日本学生野球協会の事務局員に。翌年には東京都高校野球連盟も兼務することになった。それまで野球と縁はなく、「何も分からなかった」。電話番や掃除、印刷物の準備などが主な仕事だった。 ある時、試合観戦中にけがをした人に、高野連を代表して謝罪に行くことになった。名刺に「事務局主任」という肩書が付けられた。当時は「野球は男の世界」と、外部との会議への出席を断られることもあった。でも、加盟校の教諭や理事たちは次第に横山さんを頼るようになった。 横山さんには後悔している夏がある。76年の第58回大会。東・西東京大会が終わり、甲子園へ出発する代表校を見送った後、香港旅行に出かけた。その間に、西東京代表の桜美林が初出場初優勝。60年ぶりに東京勢が全国制覇した。 「お前がいねぇから大変だったよ」。帰国後、理事たちにさんざん言われた。何よりも横山さん自身が優勝の瞬間やその後の騒ぎを見たかった。「それから夏休みは取っていないわね」 翌77年、35歳で結婚した。家庭に入るつもりだったが、結婚式では、明治大の名物監督で都高野連の副会長も務めた「御大」こと島岡吉郎さん(故人)ら、都高野連や学生野球協会の関係者が、「なくてはならない存在」とスピーチで繰り返したたえた。それを聞いた夫の父が仕事を続けることを後押し。「もうちょっと、もうちょっとでここまで来てしまった」 印象に残っている選手は80年の第62回大会でデビューした早稲田実の荒木大輔だ。「大ちゃん」の愛称でアイドル的な人気を博し、行く先々に女性ファンが詰めかけた。横山さんも試合会場となる球場の地元警察署にお願いに行ったり、球場側と出口の調整をしたりしたという。「すさまじい人気だった」と振り返る。 「きつい時もあったけど、年を取ってからの方が楽しい。1年がすぐ過ぎちゃうの」と横山さん。渋谷駅近くのビルの一室で、40年以上1人で事務局を担ってきたが、現在は2人の後輩の女性職員がいる。年の差は約50歳。「仕事はどうせ受けるなら気持ち良く」と伝えている。 100回大会に向けて、横山さんの願いはただ一つだ。「深紅の大優勝旗が見たい。何度見てもいいものだから」。今年新調された大優勝旗を東京勢が持ち帰ってくるのを心待ちにしている。(小林直子、辻健治) |
都高野連ささえ半世紀超 結婚式の祝辞は「辞めないで」
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