小澤いぶきさん(児童精神科医) 児童虐待事件が起きると、虐待した親や児童相談所を責める声があがります。しかし厳しい声を浴びせても、子どもを守ることにはつながりません。 児童精神科医として、虐待を受けた子どもだけでなく、その親たちにも関わってきました。地域の支え合いが弱まり、家族の形態の変化や、非正規雇用の増加など、従来のセーフティーネットが機能しづらくなり、孤立や分断が生まれています。孤立し、困難がさらに深まった先に起こり得ることの一つに、虐待があるのではないかと思います。 人は疲弊しきっている時、何に困っているのかさえわからなくなることがあります。行政に支援を申請できないことも少なくありません。だからこそ身近に、必要な人やモノ、コト、情報への橋渡し役となる「信頼できる人」が必要となります。 もう一つ大事なのは、「頼り合うことが肯定的に捉えられる環境」です。「子どもが大声を出すから、外に連れて出られない」「だけど2人で家にいると、自分が大声を出したくなる」「子どもにイライラする時があるなんて、話しちゃいけない気がした」。こう話してくれた親がいました。「親だからこうあるべき」という目に見えない空気感は親を追い詰めて、他者に頼りづらい環境を作ります。 一方で「身近に安心して頼れる… |
「こうあるべき」が親を追い詰める 虐待から子守るには
新闻录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语
相关文章
生みの親が育児、常識なの? 65人育てた「親」と虐待
「なぜここに?」 陸上イージス計画に揺れる街
液体ミルク、割高でも好評な理由 ママたちに聞いた
認可外保育園「劣悪でも無償化」 除外する自治体わずか
不登校で「虐待の恐れ」2893人 政府の緊急点検結果
認可外保育施設への立ち入り調査 4割超が基準満たさず
子ども食堂、全国4千カ所弱まで増加 6割は資金不足
体罰禁止、問われるしつけ 虐待から子どもを救うために
「結愛ちゃん浮かばれたらいいな」 主治医が語る改正法
改正法は虐待防げるか 介入と支援、児相職員の担当分離
子どもの貧困改善、市区町村の努力を義務化 改正法成立
虐待防止→虐待推進に 東京都「あってはならないミス」
登下校の無差別襲撃、子供守るには 川崎殺傷「想定外」
怒鳴らない、たたかないしつけ 犬山紙子さんらと考えた
少子化対策「質・量とも十分でない」6割超 内閣府調査
講じていた対策、想定超えた凶行 子どもをどう守れば
虐待の傷「消えないけど受け入れた」 28歳が心理職に
短すぎ?幼保無償化パブコメ、13日間で募集終了へ
息子が不登校に 親も追い詰められ「学校やめちまえ」
車暴走、保育士は「盾」なのか 吐露したやるせなさ
虐待の傷「消えないけど受け入れた」 28歳が心理職に
離婚での子の引き渡し、同居の親不在でも可能に
発達障害児の親たち、SNS交流は「炎上」から始まった
企業従業員向け保育所、国が助成も開所に至らない施設も
ほかの子の性器、触らない グー、チョキ、パーの境界線










