武田薬品工業は31日、2018年4~6月期決算を発表した。アイルランドの製薬大手シャイアーの買収に関して、証券会社への相談費用など106億円を計上したが、主力薬の売り上げが好調であることを踏まえ、年間の業績予想は変更しなかった。
武田は来年6月までに、日本企業として過去最高額となる総額約460億ポンド(約6・8兆円)でシャイアーを買収する計画。コスタ・サルウコス最高財務責任者(CFO)は31日の電話会見で「年間の業績への影響は買収の進み具合によって変わってくる。数カ月の間には、より詳細な影響について開示できると思う」と話した。
売上高は前年比0・4%増の4498億円だったが、営業利益は49・3%減の988億円。前年同期に、保有する他社株式の売却で1063億円を得ていたことなどが影響した。(箱谷真司)