独メルセデス・ベンツの日本法人は4日、ベンツ初の電気自動車(EV)「EQC」を発表した。世界的に人気が続くスポーツ用多目的車(SUV)で、フル充電での航続距離は400キロメートル。価格は消費税込み1080万円から。
「EQ」はベンツが今後展開していく電動車のシリーズ。「EQC」はその第1弾だ。
二つの電気モーターをのせた四輪駆動車。時速60キロメートルまで2.5秒で、100キロメートルまで5.1秒で加速する。最高速度は180キロメートル。急速充電なら、80分で充電できる。
車内には大型のタッチパネルをつけ、独自開発のAI(人工知能)による音声認識機能も載せた。高速道路の上で自動で車線変更する機能や、前の車との距離を自動で調整する機能もついている。
内外装のデザインが異なる55台限定の特別仕様車(消費税込み1200万円)の予約の受け付けをインターネット上で18日から始める。通常モデルは来年春以降の納車の予定。
独メルセデス・ベンツの日本法人の上野金太郎社長は「一目でEQとわかる印象的なデザインだ。今後、順次EQシリーズを日本に投入していく」と話した。
欧州勢ではすでに、独フォルクス・ワーゲンやBMW、英ジャガー・ランドローバーがEVを日本で発売済み。独アウディとポルシェは2020年にEVを日本市場に投入する予定で、輸入車市場でもEVの競争が激しくなりそうだ。(森田岳穂)