トヨタ自動車とデンソーは10日、車載半導体の研究開発を担う新会社を来年4月に設立すると発表した。半導体は自動運転などの次世代技術の鍵を握る。人材や知見を新会社に集め、開発を加速させる。
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資本金は5千万円。出資比率はデンソーが51%、トヨタが49%。本社は愛知県日進市にあるデンソーの先端技術研究所内に置く。設立時の従業員数は約500人で、両社から約250人ずつが出向する。新会社は次世代の車載半導体の研究開発や、半導体を使った電子部品の開発を手がける。
両社は昨年、グループ内の重複業務をなくすため、双方が手がける電子部品の生産と開発をデンソーに集約すると発表した。今回は、それに続く取り組みになる。
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トヨタは同日、駆動製品をつくる完全子会社の豊精密工業(愛知県瀬戸市)の全株式を、来年1月をめどに同じく駆動製品を手がけるジェイテクトに譲渡する検討を始めると発表した。(竹山栄太郎)