自民党の杉田水脈(みお)衆院議員(51)=比例中国、当選2回=が月刊誌への寄稿で、同性カップルを念頭に「子供を作らない、つまり『生産性』がない」などと主張した問題で、同党は2日、「問題への理解不足と関係者への配慮を欠いた表現がある」として、杉田氏に今後注意するよう指導したとの党見解をホームページに掲載した。同党が一般議員の問題発言をめぐり、見解を公表するのは極めて異例だ。 杉田氏の寄稿「理解と配慮不足」 LGBT、自民が見解 自民党は当初、「寄稿文は議員個人としてのもの」と静観する構えだった。しかし、7月27日に党本部前で大規模な抗議集会が開かれ、今週末にも各地で抗議活動が予定されるなか、党の責任を問う声が高まり、釈明に追い込まれた。 見解では、2016年に設置した「性的指向・性自認に関する特命委員会」で党内議論を行い、「性的な多様性を受容する社会の実現」をめざし、「正しい理解の増進を目的とした議員立法の制定に取り組んでいます」と強調。16年参院選と17年衆院選の公約に掲げていることも挙げた。 その上で杉田氏の寄稿について「個人的な意見」と留保しつつ、不適切な「表現」があると認め、「今後、十分に注意するよう指導した」と明かした。党規約に基づく処分ではない。 寄稿は7月18日発売の月刊誌「新潮45」が掲載。SNSでは「優生思想だ」といった批判が広がったが、杉田氏は自身のツイッターで、党内の「大臣クラスを始め、先輩方」から「間違ったこと言ってないんだから、胸張ってればいいよ」「杉田さんはそのままでいいからね」と声をかけられたとし、「自民党の懐の深さを感じます」と投稿した(23日に削除)。 二階俊博幹事長は24日の記者会見で「人それぞれ政治的立場、色んな人生観もある」と述べ、党として問題視しない考えを示した。しかし、石破茂・元幹事長や小泉進次郎・筆頭副幹事長が相次ぎ批判するなど、波紋が広がっていた。 杉田氏は12年衆院選で日本維新の会の公認で初当選。14年には次世代の党から立候補したが落選した。以前から今回と同様の主張を公然と繰り返していたが、自民党は昨年の衆院選で公認。比例中国ブロックで比例単独候補の最上位とされ、当選した。(二階堂友紀) |
杉田水脈議員に自民党が指導 「配慮欠く」と異例の見解
新闻录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语
相关文章
自民の女性候補の応援で「功績は子どもをつくったこと」
元ハンセン病家族訴訟、控訴しない方針 安倍首相が表明
源流は橋下徹氏? 政治家の過激発言次々 選良は死語か
秋田に続き山口でも批判噴出 陸上イージス、報告書巡り
「元気売れなくなった」政界引退の猪木氏、最後の登院
4千億円の陸上イージス計画 職員居眠りで強まる反発
令和考案の中西氏、安倍首相チクリ「十七条憲法尊重を」
「韓国ゆかり」衝撃与えた現天皇 「統合」背負う新天皇
改正案、就活生へのセクハラ防げない 女性研究者ら指摘
新元号の保秘、政府ピリピリ 関係者の携帯預かり足止め
ダウンロード違法化の政治決着 委員が使った「禁じ手」
強制不妊の救済法案で合意 被害者の理解は得られぬまま
一時金1人320万円の方針 強制不妊手術、反発は必至
ながら運転に懲役刑設置、罰金引き上げへ 道交法改正案
慎重意見は省略? DL違法化、文化庁が「不正確」資料
最高裁判事、女性9年ぶりに1人に 宇賀克也氏を任命へ
自衛官募集「資料提出応じないのが協力拒否」政府答弁書
元厚労部長、面会認める 元秘書官は「思い出せない」
与謝野馨氏、死後に1億3千万円 対応に追われる遺族ら
「質問制限」文書問題、菅長官「質問妨害していない」
所有者不明の土地、増やさぬ法整備へ 九州を上回る面積
新元号を決める手続き、平成改元時を踏襲 菅長官が表明
統計不正、局長級を更迭 厚労省「隠蔽否定できない」
統計不正、局長級を更迭 厚労省「隠蔽否定できない」
遺族年金の過少給付「政府は裏切り」過労で夫亡くした妻










