群馬県南牧村の山間部で14人が重軽傷を負ったバス転落事故。県警によると、業務上過失致傷の疑いで現行犯逮捕された運転手でレンタカー業の海老原功容疑者(66)=茨城県守谷市立沢=はバスが動き出した時は車外で作業中で、「サイドブレーキはかけたが甘かったかもしれない」と供述しているという。
マイクロバス転落、6人搬送 乗り込み中動き出し落下か
県警は、当時エンジンはかかっていて、ギアはニュートラルに入っていたとみており、事故原因を詳しく調べている。
「バスが走り出し、崖のような場所に転落した」。近くの大仁田ダム関係者から119番通報があったのは10日午後2時50分ごろ。富岡甘楽広域消防本部の救急車6台や消防車に加え、ドクターヘリも出動した。普段は静かな山村に、サイレンが鳴り響いた。茨城県取手市の登山団体のメンバー14人がけがを負い、うち60代女性1人と70代女性2人が重傷という。
現場は南牧村役場から南西約3キロの山あい。村役場職員によると、事故直後は、役場の前の道をパトカーや救急車がサイレンを鳴らしながら何台も走っていった。シーズンになると登山客でにぎわうという。