高配当をうたって無登録で投資を募ったとして、群馬・長野両県警の合同捜査本部は16日、東京都内の男ら3人を金融商品取引法違反(無登録営業)の疑いで逮捕し、発表した。両県を中心に70人以上から総額7億円を集め、多くは配当も返還もできない状態といい、詐欺容疑での立件も視野に捜査している。
逮捕されたのは、長野県内で飲食店を営む横山利一容疑者(51)=東京都中央区=と、ともに長野市の元保険代理店経営黒沢弘樹容疑者(57)、合同会社代表村松郁夫容疑者(61)。いずれも容疑を認めているという。
群馬県警によると、3人は2014~15年、金融商品取引業の登録がないのに長野市や群馬県の男女9人に投資話を持ちかけ、計約1億9千万円を集めた疑いがある。
海外への投資による年18%の高配当をうたうなどして13年ごろから資金を集めたが、2年後には自転車操業の状態になっていたといい、配当が全くない人も約20人いるという。村松容疑者はファイナンシャルプランナーの資格を持ち、長野県内でテレビCMを流し、ラジオにも出演。「資金運用のプロがするなら」と投資に応じた人もいたという。