婚礼が開催されない日の結婚式場を有効活用して、新たな顧客を開拓しようとする試みがウェディング業界に広がっている。はなやかな内装をいかし、短編映画を上映したり、女性用シェアオフィスとして使ったり。結婚式以外の事業を増やし収益アップをめざすほか、式場に足を運んでもらい、将来の挙式利用につなげるねらいもある。
式場運営を手がけるノバレーゼ(東京都)は今月21日、名古屋市天白区の結婚式場で、約1千本のキャンドルやランプで式場を彩る特別イベントを開催した。カップルや家族連れでにぎわい、友人と訪れていた市内の女性(22)は「こんな幻想的なシーンはなかなか撮れないので、SNSに投稿します」と話した。
狙いは、閑散期における式場の有効活用だ。ノバレーゼはこの日を皮切りに、全国約20カ所で同様の催しを開く。正装が大変な夏場は結婚式が少なく、これまで式がない日の式場は営業を休むことが多かった。広報担当者は「イベントを企画することで式場そのものを身近に感じてほしい」。
同業のテイクアンドギヴ・ニー…