大阪桐蔭の史上初となる2度目の春夏連覇で幕を閉じた第100回全国高校野球選手権大会に、大リーグ・エンゼルスの大谷翔平も関心を寄せていた。準優勝した金足農(秋田)は出身地の岩手と同じ東北地方。大阪桐蔭は高校3年生のとき、選抜大会1回戦で対戦し、2―9で敗れた相手だ。
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21日(日本時間22日)の試合前、大谷は「残念ながら母校は負けたので。応援してたんですけど」と、花巻東の初戦敗退には残念そうだったが、「金足農は素晴らしい活躍だったと思います。大阪桐蔭もやっぱり、さすがだなという感じです」と両校をたたえた。
自身の現状は、投手復帰へと着実に前進している。20日(日本時間21日)はダイヤモンドバックス戦前の移動日を利用してアリゾナ州テンピにある球団施設に入った。右ひじの故障が明らかになってからは初めて実戦形式で投げた。
左右2人のマイナー選手に対し、3打席ずつの計6打席、29球。「全球種を投げられた。直球の精度もよかった。アリゾナはロサンゼルスとは気候が違うので難しかったが、それなりにまとまってたんじゃないかなと思います」と振り返る。
今後も打者出場を挟みながら投手としての調整を続け、22日(同23日)もブルペンでの投球練習が予定されている。「現時点では、そう遠くない時期に(試合で)投げられるんじゃないかなと自信は持っている」と、今季中の登板に意欲を見せた。(フェニックス=山下弘展)