トランプ米大統領の元個人弁護士マイケル・コーエン氏が捜査当局との司法取引に応じ、トランプ氏の指示で不倫相手とされる女性に「口止め料」を支払ったと証言したことをめぐり、トランプ氏は22日、「(司法)取引のために話をでっちあげている」とツイートで反論した。
トランプ氏は同日、ツイートに加えて米FOXテレビにも出演して反論。「(支払いは)後で知った」とした上で、原資について「選挙資金ではない。私から出たカネだ」と述べ、コーエン氏が独断でトランプ氏の資金を使ったと主張した。
さらに、トランプ氏はコーエン氏への個人攻撃も始め、「誰か良い弁護士を探しているなら、マイケル・コーエンを雇わないことを強く勧める!」とツイートした。
コーエン氏は21日、ニューヨークの連邦裁判所で選挙資金法違反や脱税など八つの罪で有罪を認めた。コーエン氏はこの中で、2016年の米大統領選中に選挙への影響を懸念し、トランプ氏と不倫関係にあったとされる元ポルノ女優ら2人に対し、「大統領候補者」の指示で口止め料を支払ったと証言した。(ワシントン=杉山正)