米カリフォルニア州メンローパーク市にあるフェイスブック(FB)の施設で、1日午前11時(日本時間2日午前3時)ごろ、同社あての郵便物の中から、不審な小包が見つかった。地元メディアによると、当初は猛毒のサリンの疑いがあるとして、大勢が避難。ただ、誤ってサリンと検知した可能性があり、当局が詳しく調べている。
FBの広報担当は朝日新聞の取材に「我々の郵便室に届けられたもののなかに、疑わしい小包が1点あった。四つのビルから従業員を避難させ、地元当局と協力して、徹底した調査を行っている」と説明した。同日午後3時すぎの時点で、当局は不審物を特定していないが、FBによると、三つのビルについては避難措置が解除され、従業員が戻っているという。
地元メディアは、消防当局の話として、当初、FBの検知器で郵便物の一つからサリンが検出されたが、誤りの可能性もあると伝えた。2人の職員がサリンの疑いがある不審物にさらされたおそれがあったが、そうした場合に出る症状はみられないという。
現場は、FB本社のすぐ近くに位置し、郵便の配送所がおかれている建物とみられる。午後3時すぎ、消防や警察など多くの車両が出入りし、当局が状況を調べていた。(メンローパーク=尾形聡彦)