ダイヤモンドバックスの平野佳寿が22日(日本時間23日)のエンゼルス戦で、九回に4番手で登板した。リードは4点。普段は中継ぎだが、この日は試合を締める役割だ。「初めてだったけど、特に何も意識せず、入れた」。オリックス時代に慣れ親しんだポジションで、心地よく腕を振った。
先頭は得意のフォークで三振。3千安打打者のプホルスを歩かせてしまったものの、後続の2人は高めの直球を打ち上げさせた。「七回で終わっても、八回で終わっても、ゼロで抑えられれば気持ちは一緒」と、淡々と勝利の喜びに浸った。
前日の試合は七回に投げ、ソロ本塁打を喫した。打たれても、その翌日に何もなかったように起用されるのは、ロブロ監督からの信頼が厚い証拠といえる。「そう思ってもらえるのはありがたいし、期待に応えられるようにしたい」と、意気に感じて投げている。
これで今季の登板数は60試合に到達した。「日本を合わせても久しぶりなんで。こっちに来るとき、目標として最低でも60試合を投げたいと思っていた」と平野。ナ・リーグ西地区の首位を走るチームを、しっかり支えている。(フェニックス=山下弘展)