犬の飼い主であれば、毎年の混合ワクチン接種が習慣となっている人も少なくないでしょう。ただ、アレルギー反応が出るなどのリスクもあることから、世界的には「主要な3種のワクチンの再接種は3年以上の間隔をあける」という考えが一般的とされています。改めて、混合ワクチン接種について考えてみませんか?(太田匡彦)
「本当に必要ですか?」
東京都目黒区で35年以上開業している安田獣医科医院ではここ数年、犬の混合ワクチン接種にやってきた飼い主に、そう確認するようにしている。
院長の安田英巳獣医師は言う。「日本では狂犬病ワクチン以外の混合ワクチンも毎年接種するのが習慣となっています。しかし世界的には、科学的根拠に基づく獣医療を行うことを前提に、混合ワクチンのうちすべての犬が接種する必要があるとされる主な3種について、3年以内の再接種をすべきでないとされているのです」
犬のワクチンのうち狂犬病ワク…