交通事故の捜査書類を改ざんしたなどとして、滋賀県警が、県警本部の交通部の男性警察官3人を虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで書類送検し、処分していたことが県警への取材でわかった。
監察官室によると、3人は50代の警部と、いずれも30代の巡査部長と巡査長。
3人は5月5日に起きた追突事故の捜査書類を上司の警視に出した際、「事故当事者の供述内容と実況見分の内容が異なる」と差し戻されたが、再捜査しないまま車間距離を不正に書き直した捜査書類を作り、警視に提出した疑いがある。また巡査長は書き換え前の捜査書類を裁断機で破棄したとして、公文書毀棄(きき)の疑いでも書類送検された。
書類送検は8月2日。同日付で警部と上司を本部長注意、巡査部長と巡査長を所属長注意とした。松山孝監察官室長は「公文書作成の基本を徹底し再発防止に努める」とのコメントを出した。(比嘉展玖(ひらく))