財務省の決裁文書改ざんなど公文書をめぐる一連の問題を受けて、各省庁の文書管理をチェックする役割を新たに担うことになった内閣府の「独立公文書管理監」に、水戸地検検事正の秋山実氏(57)を起用することが28日、決まった。9月3日付。
独立公文書管理監は特定秘密保護法の制定に合わせて2014年に新設された。秘密が適切に指定されているかチェックしてきたが、公文書管理の体制強化策として政府は7月、ポストを局長級に格上げして各省横断的に文書管理も担う方針を決めた。
公文書管理担当の梶山弘志地方創生相は28日の閣議後会見で「不適正な取り扱いが見過ごされないよう、効果的なチェックを着実に進める」と強調。独立公文書管理監をトップとする「公文書監察室」も9月3日に発足させる。
秋山氏は最高検察庁検事との兼務になる。