18の宗教・宗派が存在する中東のレバノンで、5月に9年ぶりとなる総選挙があった。選挙ではイスラム教シーア派組織ヒズボラ系の勢力が大きく勢力を伸ばしたが、選挙から3カ月以上が経過しても、イスラム教スンニ派政党を率いるハリリ首相の続投以外、内閣の顔ぶれすら決まらない。背景には宗派が混在するレバノンのモザイク国家ぶりがある。 レバノンでは、政治的安定を保つため「宗派制度」と呼ばれる仕組みが採用されている。5月に選挙があった国会の議席数は128で、イスラム教とキリスト教が64議席ずつとなっている。さらに、イスラム教ではスンニ派、シーア派ともに27議席ずつといったように、宗教内で宗派ごとの割り当てが決まっており、突出した勢力が出ないように制度設計がされている。 国の要職も宗派バランスが配慮され、大統領はキリスト教マロン派、首相はスンニ派、国会議長はシーア派に割り当てられるのが慣例となっているほどだ。ハリリ首相の政党は議席の3分の1近くを減らしたが、慣例に基づいて首相続投が決定。だが、閣僚ポストをめぐって、各宗派がせめぎ合いを続けており、組閣の見通しすら立っていない。 過去には内戦も 宗派制度は、全ての宗派や政治… |
銀幕で問う宗派対立 レバノン、分断の先に道はある?
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