テロ対策が不十分だとして米政府がパキスタンへの3億ドル(約330億円)に上る軍事援助の打ち切りを決めたことが、1日わかった。国防総省の報道担当者は取材に「パキスタンが(米国の)南アジア戦略を支えるための断固とした行動に欠けたことが原因だ」とした。
今回打ち切られるのは対テロ作戦の費用を援助する「連合支援基金(CSF)」で、国防総省は「ほかの緊急に必要な優先事項に予算を振り替える」とした。
トランプ政権は1月、パキスタンへの治安対策支援の一時凍結を表明しており、今回の打ち切りは凍結された支援の一部を完全停止した形になる。1月の凍結総額は明らかではないが、20億ドル(約2200億円)に上るとみられている。
米国は2002年以降、テロ対…