国民民主党は4日午後、東京都内のホテルで臨時党大会を開き、玉木雄一郎共同代表(49)を新代表に選出した。任期は2021年9月末までの3年間。玉木氏は近く新執行部を立ち上げ、低迷する党勢の回復や参院選に向けた野党連携といった課題に取り組む。
代表選は、国会議員、国政選挙の公認候補予定者、地方議員、党員・サポーターの投票によるポイント制で争われ、玉木氏が津村啓介衆院議員(46)を上回った。
代表選で、玉木氏は結党以来掲げてきた「対決より解決」路線から、より安倍政権との対決を重視する姿勢に修正。参院選に向け、共産党を除く野党との共同選挙対策本部の設置を訴えた。第3子以降に1千万円を給付する少子化対策を唱えるなど、政策発信の重要性を主張した。
一方、津村氏は「政党支持率の低迷を重く受け止めるべきだ。今までの延長線上に未来はない」として、玉木氏ら現執行部の交代を要求。参院選での野党共闘は、共産を含めて積極的に進めるべきだと訴えた。(河合達郎)