大リーグ・エンゼルスの大谷翔平が7日(日本時間8日)、右ひじの再故障判明後、初めて取材に応じた。投手出場を見送る一方、「シーズンを最後まで自分らしくプレーしたい」と、打者として試合に出る意思を示した。この日のホワイトソックス戦も5番・指名打者で先発出場。三回に3試合連続で、日本人選手1年目では過去最多の19号3ランを放った。
大谷は2日(同3日)のアストロズ戦で、約3カ月ぶりに先発登板。右ひじのはりがとれなかったため、5日(同6日)に検査を受けたところ、前回とは違う箇所の靱帯(じんたい)を損傷していることがわかった。「驚きというか、予想の範囲内だった」と冷静に振り返る。
10日(同11日)、本拠のカリフォルニア州アナハイムでエプラーGMらと右ひじを手術するかどうかを話し合う。「こればっかりは自分だけで決められない。今後のチームの方針にも関わってくる」と熟慮する。手術か保存療法か、どちらを決断するにしても、最終戦まで打者出場は続けるつもりだ。
故障のタイミングと同じくして、日本ハム時代に慣れ親しんだ北海道を襲った地震の知らせに接し、心を痛めた。「こういう(けがの)ニュースを届けるのはちょっと申し訳ない。何とかいいニュースを届けられるように、今日も、明日以降もがんばりたい」。北海道のために打つ、強い決意でいる。(シカゴ=山下弘展)