19日の東京株式市場は、日経平均株価が一時400円以上値上がりし、約8カ月ぶりの高値をつけた。終値は前日より251円98銭(1・08%)高い2万3672円52銭。東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は25・78ポイント(1・46%)高い1785・66。出来高は16億株。
日経平均はこれまでの4営業日で1000円以上、上昇した。米中双方の追加関税発動が発表されたことで悪材料が出尽くしたとの見方が広がった。これまで割安と見なされてきた日本株に対して、外国人投資家の積極的な買いが入った。
業種別では、円安基調を受けて、機械や電機株が大きく値を上げた。中国経済に対する懸念も和らぎ、日立建機やコマツなど中国関連銘柄も値上がりした。
SMBC日興証券の太田千尋氏は「米中双方の追加関税措置が予想ほど強硬でなかったことから、影響は限定的ととらえられた。米国債が売られるなど、リスクをとる動きが出ている」と話した。