心臓に血液を送る動脈(冠動脈)が詰まっていないか、検査画像からAIが素早く診断するシステムの開発に、北九州市の小倉記念病院と医療機器メーカーのGEヘルスケア・ジャパン(東京都)が乗り出す。20日に発表した。冠動脈の詰まりは心筋梗塞(こうそく)や狭心症を引き起こすが、診断が難しいケースもあり、AIの活用で見落としの解消をねらう。研究グループは早期の実用化をめざしている。
小倉記念病院などによると、これまでにCT(コンピューター断層撮影)検査で撮影された約2万件の心臓の画像を、患者の名前がわからないようにして活用し、心筋梗塞や狭心症の原因となるような冠動脈の詰まりの特徴をAIに学習させる。AIはその蓄積をもとに、新しい患者のCT画像を解析する。
冠動脈が完全に詰まると心臓の…