現存する世界最古の本格的な星図とされる奈良県明日香村のキトラ古墳(特別史跡、7世紀末~8世紀初め)の「天文図」などが22日から、村内の「キトラ古墳壁画体験館 四神(しじん)の館」で一般公開される。文化庁が20日、報道陣に公開した。
天文図は古墳の石室の天井石に塗られたしっくいの上に、中心を同じくした三つの円と、北西にずれた円の計四つの円が描かれ、円の中に350個以上の金箔(きんぱく)を貼り付け、朱線でつなぐことで70個以上の星座を表現した。天文図のほか、方角の守護神「四神」のうちの「白虎(びゃっこ)」も公開される。
10月21日まで(3、17日は閉室)。定員は1日約700人。無料。事前予約が必要だが、空きがあれば当日でも受け付ける。申し込みは電話(06・6281・3060)か、ホームページ(
http://www.kitora-kofun.com
)で。(田中祐也)