(25日、プロ野球 ソフトバンク8―5オリックス)
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連投でも、球威は衰えていなかった。3点差に詰め寄られ、なお九回2死三塁。ソフトバンクの森は「準備はしていたのでいつも通り入れた」。代打・小田にファウルで粘られ、11球目。内角への142キロで一飛に打ち取り、締めた。チーム7試合連続のセーブ。パ・リーグではロッテの小林雅英らと並んでいたプロ野球記録を更新した。
開幕直後に股関節を痛めたサファテが米国へ帰国。昨季、プロ野球記録を塗り替える54セーブを挙げた守護神に代わり、救援陣を支えてきた。新人から5年連続で50試合以上に登板するタフさが売りだ。ここまで登板数は62試合。それでも「ものすごく体の状態は良い。(守護神は)僕しかいないと思ってやっている。(記録は)うれしいが、チームが勝てたことが一番うれしい」と言い切る。
公私ともに仲が良いサファテは、兄貴分のような存在だ。離脱中のサファテは自身のツイッターで「この男をとても誇りに思う。彼は僕がいない間に、とても偉大な仕事をするだろう」とつづったほどだ。重圧のかかる役回りを森も意気に感じた。「デニス(サファテ)の分もやるだけです」。セーブ数はリーグ最多の34まで積み上げている。
チームの連勝を7まで伸ばし、27日から首位西武との直接対決3連戦の大一番を迎える。「まだ優勝をあきらめていない。残り試合全部行くつもりです」。新守護神の言葉が頼もしい。(甲斐弘史)