大リーグは、優勝決定戦も含めた今季のレギュラーシーズンの試合がすべて終わった。2日(日本時間3日)からは、ワールドシリーズを目指す短期決戦が始まる。田中将大が所属するヤンキースは、3日(同4日)、本拠でアスレチックスと1試合制のワイルドカード。前田健太のドジャースは、4日(同5日)から、本拠でブレーブスと3戦先勝制の地区シリーズに臨む。
田中、大一番で先発も
ヤンキースは今季、ア・リーグ東地区で100勝(62敗)を挙げながら、優勝を逃した。ライバルのレッドソックスが108勝(54敗)と上回ったからだ。ただ、打線はシーズン史上最多の267本塁打を記録し、迫力がある。
田中は今季、ワイルドカードで争うアスレチックス戦には公式戦で一度も登板していない。相手にあまり情報がないため、大一番で先発する可能性がある。シーズン序盤は五、六回で交代する試合が多く、「まだ信頼されていない」とこぼしていたが、5年連続で2桁勝利と安定感は健在だ。
前田、今季も救援フル回転か
ナ・リーグ西地区のドジャースも、オリオールズから途中加入したマチャドら強打者がそろい、今季20本塁打以上が9人。打線が支えて地区で6連覇を果たした。「これが我々の野球のやり方だ」と、ロバーツ監督は自信をのぞかせる。
投手陣もエースの左腕・カーショーが調子を上げてきた。心配なのは、救援陣。特にクローザーのジャンセンは、ロッキーズとの優勝決定戦でも5点リードの九回に2失点を喫した。8月下旬からリリーフに加わった前田が、昨季のプレーオフ同様、フル回転しそうだ。(山下弘展)