欧米諸国は4日、ロシアによるサイバー攻撃を次々と明らかにした。米司法省は、世界反ドーピング機関(WADA)などをハッキングしたとして、ロシアの軍参謀本部情報総局(GRU)の当局者7人を起訴したと発表。オランダ国防省は、このうち4人が化学兵器禁止機関(OPCW)のサイバー攻撃の計画にも関与したと発表した。
米司法省の起訴状によると、ロシアによるハッキングは、WADAがロシアスポーツ界の組織的な薬物使用疑惑を調べ始めた2015年ごろに始まった。米国やカナダの反ドーピング機関、国際陸上競技連盟(IAAF)、国際サッカー連盟(FIFA)も狙われ、30カ国250人以上の選手の医療情報などが流出したという。起訴された7人のうち3人は7月にも、16年の米大統領選への介入疑惑で起訴されている。
オランダの国防省によると、O…