15日に営業を開始するローソン銀行の山下雅史社長が朝日新聞のインタビューに応じ、コンビニ以外にも現金自動出入機(ATM)を積極的に展開する方針を示した。空港や地下鉄の駅など人の流れの多いところに置き、新銀行のPRも狙う。ATMの利用者にはローソンの人気商品「からあげクン」の半額キャンペーンも始める。
山下氏は、「これまでATMを出せていなかった場所に置いて、認知度をあげたい」と説明する。まず北海道の新千歳空港内に設置し、15日から稼働する。別の空港とも交渉を進めているという。東京メトロの複数の駅構内でも場所の選定に入っているほか、大阪・福岡の駅でも展開したい考えだ。
地域金融機関との連携も強める。第一弾として、福井銀行とローソン銀行のロゴを付けたATMを、福井県内の訪日客の多い地点に設置。海外のカードを使って日本円を引き出せる機種にする。
高機能のATMは、地方銀行が単独でそろえるのは負担が大きい。山下氏は「(連名にすることで)地銀としては存在感を維持しながらコストを削減できる。こうした連携はこれからも出てくる」と話した。
今月15日から30日まではキャンペーン期間とする方針。午後3~9時の間にローソン銀のATMで入出金をすると、紙の明細に続いてクーポンを発行。レジでからあげクンを半額に値引きする。(榊原謙)