トルコでテロ組織支援の罪などに問われ拘束されていたキリスト教福音派の米国人牧師、アンドルー・ブランソン氏が12日に釈放された。13日午後(日本時間14日未明)にトランプ大統領と面会する。11月に中間選挙を控えるトランプ氏にとっては、支持者への大きなアピール材料になる。トルコは米国との関係を改善し経済の立て直しを狙うが、両国間に横たわる課題はなお多い。
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トルコの裁判所は12日、ブランソン氏に禁錮刑を言い渡したが、未決勾留日数を考慮して自宅軟禁を解き、出国も認めた。ブランソン氏は同日夜、空路で帰国の途についた。
「我々はアンドルー・ブランソン牧師の解放を確かなものにした」
トランプ大統領が12日、オハイオ州での集会の冒頭でまず強調したのがブランソン氏の解放だった。集まった支持者が大歓声を上げる。トランプ氏は「(ブランソン氏は)明日ワシントンに来る。『ハロー』と声をかけるのだ」と満足げに語った。さらに今年5月に米国人3人を解放した北朝鮮などを挙げ、「我々は大変な成功を収めている。多くの人たちを取り戻している」と誇った。
トランプ氏は13日、ツイッターで同日午後にホワイトハウスの大統領執務室でブランソン氏と面会すると表明。ブランソン氏を「厳しい経験をした偉大なキリスト教徒だ」と称賛し、「(トルコの)エルドアン大統領の助力に感謝したい」とした。
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