業績不振が続く大塚家具は17日、貸し会議室などのレンタルスペース情報を提供するRebase(リベース、東京)と業務提携を結んだと発表した。同社を通じて遊休スペースを貸し出す個人や企業に対し、大塚家具が備品としての家具やインテリア製品などを販売するという。
リベースが運営するインターネット上のサイトには、全国の会議室やセミナー会場、スタジオといった時間貸しのスペースの情報が4500件以上掲載されている。遊休スペースの所有者から貸し出しに必要な備品などについて問い合わせが寄せられ、大塚家具との提携につながったという。
大塚家具は、遊休スペースの所有者向けの新たな販路の開拓に加え、時間貸しのスペースで家具などの使い心地を体感した利用者にも購入を促したい考えだ。リベースとは業務提携のみで、資本提携には踏み込まない。大塚久美子社長は「遊休スペースの有効活用という課題解決に寄与するものと確信している」とコメントしている。(末崎毅)