中国銀行(岡山市)の顧客の預金約4千万円を着服したとして、香川県警高松北署は18日、同行高松支店の元行員多田直人容疑者(32)=高松市松縄町=を業務上横領の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認め、「FX(外国為替証拠金取引)や競馬に使った」と話しているという。
署によると、多田容疑者は同支店で営業係として勤務していた2015年12月から17年2月にかけ、高松市内の60代女性2人に金融商品の購入などの名目で書類に署名や押印をさせ、預金口座から4回にわたって現金計約4千万円を出金し、着服した疑いがある。
同行は今年6月、顧客5人の計約6600万円が横領されたとして、県警に告訴していた。